調剤事業がグループの著しい成長を支えるスギ薬局

アナリストからも高い評価

愛知県安城市を本社として、ドラッグストア事業の「ジャパン」とファーマシー部門の「スギ薬局」、訪問看護事業と居宅介護支援事業を担う「スギメディカル」で構成されるスギホールディングス

グループ全体の売上高の7割を占め、その成長を支えているのは、東海・関東・関西エリアで約800店舗を展開し、2015年には1500店舗の開局を目標にしているスギ薬局です。

ライバル他社がドラッグストアに調剤事業を追加していたのに対し、スギ薬局では開局当初から全店に調剤室を併設し、薬剤師を配置していたのが特徴で、早くから調剤と物販の両方で事業展開を行ってきました。

スギ薬局の調剤事業は右肩上がりで成長を続けており、10年前は年間4万枚に過ぎなかった処方箋枚数は2010年には235万枚と著しい伸びを示しています。景気に売上が左右されやすいOTC薬や化粧品などの物販に対して、常に安定したニーズのある調剤に強いのもスギ薬局の躍進の一つの要因です。

グループでは、在宅医療、訪問看護の分野にも積極的に取り組んでおり、薬剤師による在宅訪問薬剤管理指導業務のほか、看護ステーションの看護師が医師や薬剤師と連携し、患者さんのQOL向上のために専門的なケアとアドバイスの提供を行っています。

グループ全体の成長は薬剤師をはじめとした人材教育の充実なしには語ることができません。薬剤師には、①地域住民のセルフメディケーションの支援、②正確な調剤と適切な服薬指導、薬歴管理によって、安全・安心の薬物療法を提供する―という使命を果たすために、カリキュラムを作成し、集合研修にて講義および実習を実施しています。

また薬剤師のニーズの高いテーマ(スイッチOTCの市場拡大、がん・緩和医療、在宅医療ほか)としたセミナーも定期的に開催しており、ベテラン薬剤師や医師を講師に招き、最新の事例を通して知識と技術を学ぶことができるようになっています。

スギ薬局で働く薬剤師(女性:30歳代)の一日

調剤業務の様子

私が働いているのは大型ショッピングモールの中にある店舗です。同じ建物の中には小児科や耳鼻咽喉科、スーパーマーケット、書店などが入っていて、地域の人が日常的に多く訪れる場所となっています。

病院に行かないと会えない医師や看護師と異なり、街中で気軽に相談できる地域に密着した医療関係者として、薬を必要とする患者さんを相手に働いています。

8:30
出勤して白衣に袖を通した後、その日最初にする仕事は開店前の準備です。まずその日の作業のスケジュールを確認します。患者さんごとに用意されたケースには前日の作業が引き継げるよう、薬の種類や不足分の到着時間などの伝達事項の書かれたカードが貼られています。特に休み明けの場合には、間違いが起こらないようにしっかりとチェックします。

また、風邪薬や胃薬などの市販薬の確認も大事な仕事です。棚にある在庫の数を調べ、不足があればすぐに発注します。薬の箱にあるバーコードを読むと手元の読み取り機に在庫数が表示され、その場で発注をかけられるようになっています。

9:30
病院が開く時間になると、処方箋を持った患者さんの対応が始まります。処方箋に書かれた医師の指示をもとに、適切な種類と分量の薬を患者さんに渡していきます。薬を渡す時には患者さんと一対一で対応します。効能や正しい服用法を説明し、薬がきちんと効くように指導します。

患者さんが医師に言えなかったことはないか、過去に出した薬をちゃんと飲んでいるかなども確認します。薬が患者さんに合わないと判断した場合には、医師に直接電話をかけて相談することもあります。

13:00
時間に余裕のある時は、よく使う種類の薬の作り置き(予製)を準備します。まずは衛生のために手を洗い、粉薬を管理する散剤監査システムで薬の量を測ります。付属のはかりを使って薬の重さを正確に測ることができ、誰がどれだけの薬を作ったか記録に残しています。

この時に重宝するのが、薬を自動的に包に分けてくれる分包機です。メモリで包の数を決めた後、前面のVマスという溝に粉薬を入れて、へらで薬の高さを均等に揃えます。薬の量が整ったら本体の中に薬をセット。スイッチを入れると、自動的に包み分けられた薬が機械から出てきます。

13:30
現在働いている薬局では高齢者や病気薬の管理がうまくできない患者さんのため、自宅へ薬を配達しています。配達前にするのはまず薬の準備です。分包機で複数の薬を1回分ごとの包みにまとめて、薬の種類や分量に間違いがないか、別の人に確認してもらいます。

チェックが終わると朝昼晩のいつ飲めばいいか薬なのかが一目でわかるように、カラーペンで薬の包みに色を塗ります。それをカレンダータイプの薬入れに日付ごとに分けて入れれば、配達薬の準備完了です。準備した薬は在宅訪問薬剤支援専用の車で患者さんの自宅まで届けます。

16:00
その日使用した処方薬の在庫を調べ、足りないものを発注します。これには市販薬とは別の発注システムを使います。必要な薬は時期や状況によって大きく変動します。

例えば冬でインフルエンザが流行していたり、春に例年よりも花粉の飛散量が多いときには、その薬を多めに取り寄せておく必要がありあんす。薬局に来る患者さんの様子を見て、場合によっては医師とも相談して、あらかじめ薬の量を調整しておくこともあります。

17:00
薬局には処方箋を持っていない、一般患者さんも喉が痛い、熱っぽい、皮膚がかゆいなどの体調不良を訴えて市販薬を買いにやてきます。その相談に乗るのも薬剤師の仕事です。

患者さんの症状を聞いて適切な薬を判断し、どんな効果があるのかを説明して、正しく薬を使ってもらえるように努めます。病院が診察を終えた夕方から夜は患者さんが多くやってきます。

18:30
毒性の強い薬や精神状態に影響を与える向精神薬など、いくつかの種類の薬は厳重に管理するように法律で定められていて、毎日数を確認しなければなりません。施錠された棚を開けて数を確認し、管理表に記入していきます。

21:00
遅番のときは閉店時の作業も仕事の一つです。レジのお金を数えてその日の売り上げを確認します。また、分包機の掃除も閉店時の作業の一つです。機械を解体し、中に残った薬の粉を掃除機て吸い取ります。この作業は薬やにおいのある薬を調剤し後にも行います。

今の職場は同じ建物のなかに小児科と耳鼻咽喉科があるため、親に連れられた子供の患者さんも多くやってきます。そうした家族に安心して薬を使ってもらえるように、薬の飲み方や種類など、薬剤師ならではの様々な健康情報を紹介したパンフレットを手作りして、待合室に置くなどの努力も行っています。

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